みなさんこんにちは。
本日の結論をまずいいます。
「東京都の重症患者は報道されている数の2倍以上いる!!」
どういうことなのでしょうか?
実は日本と東京都で
重症患者の定義が異なるんです。
ぶっちゃけ意味わからんですよね。
今日はここについて解説します。
日本の重症者の定義
実際、日本と東京は
どういうふうに重症患者を
定義しているのでしょうか。
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/image-18-5-1024x645.jpg)
○の項目を1つでも満たせば
重傷者としてカウントされます。
東京都は条件として
集中治療室(ICU)に
入っただけでは
カウントしないようです。
これくっそ厳しいですw
実際の医療現場をみていきましょう。
人工呼吸器はいらない
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/image-19-1-1024x666.jpg)
実はここ最近の
コロナ患者の管理は
人工呼吸器を使用しないやり方が
メインになってきました。
というのも、昔までの考え方では
酸素の値が一定以上
悪くなって来た場合は
人工呼吸器につなぐことで
得られるメリットが多かったです。
肺をサポートしてあげられるからです。
しかし、今回の新型コロナでは
人工呼吸器につないでも
さほどメリットが得られないことが
わかってきました。
圧力をかけても
肺がよくなるどころか
ダメージを与えて
合併症が目立ってきたんですね。
なので、最近は特別な理由がない限りは
人工呼吸器に繋がない
やり方が増えています。
人工呼吸器を使用しなくても
その人の重症度は変わりせん。
東京都の定義では
ICUにたくさんいる
重症患者をカウントできません。
しかもその数は結構います。
ネーザルハイフロー
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/image-19.jpg)
じゃーどうしているかというと、
酸素化が悪くなってき患者は
”ネーザルハイフロー”
といった機械を使って
酸素を送り込んでいます。
これを使うことで
高濃度の酸素を
送り込むことが可能になり、
人工呼吸器につながなくてよくなります。
管理がラクなので
一般病棟でも使用できます。
実際、わたしもほとんどは
この機械を使って
重症患者の一般病棟で管理をしています。
もちろんこの人たちは
一般病棟なので
かなりの酸素を必要としていますが
重症患者には含まれません。
ARDSの重症定義
<ARDS:acute respiratory distress syndrome>
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/image-19-2-1024x559.jpg)
で、わたしは思うのですが、
患者の使用している機械ではなく
患者の酸素状態がどうなのか?
で重症度をつけるべきだと思います。
ARDSという
急激に呼吸が悪くなる概念があります。
この重症度を目安に
つけるべきかと思います。
<ARDS重症度分類>
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/image-18-1024x240.png)
画像引用:今日の臨床サポート
もちろん、状態は日々変わり
その都度重症度が変わるため
カウントが大変になると思いますが
こちらのほうが
正確で把握しやすいです。
少なくとも
今の東京都内の定義だと
かなり重症患者が
少なく見積もられてしまいます。
まとめ
- 日本と東京都で重症度の定義が違う
- 最近は人工呼吸器を使用しない傾向
- ARDSの重症度分類のような数値で分類すべき
- 東京都の重症度定義ではかなり少なく見積もられる
本日のまとめとなります。
ま、なんというか
日本と東京都で違うってのは
ふつーに考えておかしいですよね。
なぜ統一しないのか
意味がわかりません。
わたしには東京都内には
あまりにも重症患者が多く
公表したくないという
東京都内の思惑が
あるとしか思えません。
ではこのへんで!
See you next time!!