みなさんこんにちは。
どこもかしこもPCRばっかりです。
PCRってそんなに優秀なんでしょうか?
少なくとも今の政府よりは
優秀なのは間違いないですが、、、
使い方を間違えると
感染を広げるリスクを高めます。
まーすでに感染は広がっているので
有効に使えていないんですが。
今回はPCRについて
最低限押さえておきたい
ポイントについて解説します。
PCRってどーやってやるの?
まず鼻から綿棒を入れて
喉の奥を触り、咽頭拭い液をとる。
最近は唾液でも可能。
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/image-14-4-1024x507.jpg)
採取してきた液体から
RNAというウイルスの核酸を抽出します。
RNAは不安定なこともあり、
一度、DNAに変換する必要があります。
そして特異的なDNAを増幅する。
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/image-15.png)
増幅を繰り返し行い
特異的なDNAが一定数を超えると
陽性と判定できる。
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/image-14-5-1024x710.jpg)
見ての通り、
検体採取から増幅まで
いろんな過程がある。
増幅の際には絶妙な温度管理が必要。
どこかで不具合が生じると
結果は不正確になってしまう。
PCRの検査性能
PCRの検査性能は
感度70%、特異度99%です。
「感度」:陽性の人を正しく陽性と判定できる割合
「特異度」:陰性の人を正しく陰性と判定できる割合
これらを簡単に解釈すると
「感度」:陰性だったときの信頼度
「特異度」:陽性だったときの信頼度
となります。
つまりコロナのPCR検査をうけて
陰性と判断されても30%の確率で陽性(偽陰性)
陽性と判断された場合は99%の確率で陽性
となります。
図で表すと
陰性 = ?
陽性 = 陽性
となります。
こういった特性の検査上、
どういった時にPCRをするのが有効かというと
怪しいと思っている患者に対して
”確定診断”をつけるときです
怪しくない人に行うと
30%は偽陰性になるので
わけわからなくなります。
PCRを増やせば偽陰性は減るか?
![](https://pixabay.com/get/55e3dd464e57ad14f1dc84609629357f143fd8e4574c704f742e7bd79548c75b_640.jpg)
ここで1つこんなことが思い浮かびます。
PCRを複数回行えば
偽陰性の数が減るんじゃないかと。
つまり
0.3×0.3×0.3×・・・・
というふうに偽陰性の可能性が
0に近づくんじゃないかと。
確かに確率論的にはそうなります。
しかし、単純に確立論的に
うまくいかないんです。
PCR検査の検体は
咽頭拭い液や唾液からとりますが、
そもそもそこに
ウイルスが排泄されない人も
いるみたいなんです。
つまり、何回PCR検査をやっても
陰性と出続けてしまうということです。
何回やっても陰性。さーどうする?
![](https://pixabay.com/get/52e1d7454d5ba414f1dc84609629357f143fd8e4574c704f742e7bd79544c150_640.jpg)
これは僕も経験したのですが、
どうみてもコロナ感染症だと
疑っていた患者が(典型的な肺炎像と感染暴露歴あり)
何度やってもPCRは陰性でした。
しかし、人工呼吸器につなぎ、
気管の奥からとってきた
痰の検体のPCRでは
陽性が確認されて
そこで診断となりました。
この症例から
PCRってぶっちゃけ意味ないな!
疑わしいやつはずっと疑え!
と思いました。
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/f89e1ffc1186f3660e4cf0bba1bfd69f-320x180.jpeg)
重要なのは臨床診断!
PCR件数を増やしても
偽陰性の数は多少なりとも減っても
完全には減りません。
というか、正直いまの使い方は
お金のムダとしかいいようがないです。
じゃーどうすればいいのか?
一番は臨床診断で疑わしいと判断したら
コロナとして扱うってのが
一番理にかなっているでしょう。
重症感のある人は入院させ、
軽傷の人は自宅待機させる。
PCRの結果にかかわらず!
もはやPCR意味ないですねw
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/ce6c6f68b0b894b0ea17355426391532-320x180.jpg)
とにかく陰性にだまされるな!
一番やってはいけないのは
偽陰性を野に放つことです。
感染を広げてしまうからです。
よくある話ですが
会社にPCR陰性だったという
証明がないと出社できないと
いわれたので、検査してくださいっていうやつ。
気持ちはわかりますが、
めっちゃあぶないです!
偽陰性が30%なので、
陰性だから出社させて、
その後会社でクラスター。
絶対やめてくださいね。
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/18420932a2973b463b9af0565b71a4a9-320x180.jpeg)
まとめ
- PCRは過程がめんどくさい
- 感度70%、特異度99%
- 偽陰性が30%でる。陽性ならほぼ診断確定。
- 回数を増やしても偽陰性は減らない。
- 重要なのは臨床診断!
- 怪しいと思ったら自宅療養を!
本日のまとめです。
ひとことでいうと
かぜっぽかったらコロナだと思え!
PCR陰性でも安心するな!
以上!
See you next time!!
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/01/46efd50ea58c1abddba76a9277634f56-320x180.jpeg)