みなさんこんにちは!
わたしは日々
コロナの入院患者の
診療をしていますが、
それと同時に
総合内科外来もしています。
ここには原因不明の熱の患者さんが
紹介状をもって受診されます。
今日はコロナ渦で忘れがちな
梅毒の患者が受診されました。
コロナだけに目がいってしまうと
コロナの検査が陰性だと
コロナじゃないから大丈夫だよ!
っで終わってしいます。
や、患者はそれを求めていません。
原因を知りたいんです。
梅毒は常に疑ってないと
結構見逃されるんですよね。
今日はそんな梅毒について
簡単に見ていこうと思います。
ではいきましょう!
梅毒は年々増加傾向中!
画像引用:感染症予防ナビ
グラフをみたら一目瞭然ですが、
右肩上がりで増えています。
罹患した患者がすぐに気づいて
医療機関を受診し、
すぐに治療が開始されればいいのですが、
- 患者が感染に気づかない
- 医者が診断できない
この2点でけっこう
ムズがしい病気なんですね。
でもなんでそんなに
Q1:感染していることに気づかないのでしょう?
Q2:さらに医者は診断できないのでしょう?
見逃されやすい理由!それは”軽症”かつ”ほっとけば治る”
<Q1の回答>
結論、
症状が軽いから!
かつ
悪くなっても数日でよくなるから!
このため
患者は平気だと思い
病院受診をしません。
症状は正直なんでもあります!
ただ、代表的な症状として
皮疹があります。
皮疹がでたときは
身体の中で何らかの
感染症や自己免疫性疾患の可能性があるので
すぐに治っても
病院受診をするようにしましょう!
下の図は代表的な梅毒の皮疹です↓↓
画像引用:駒込病院 スタッフコラム
<Q2の回答>
Q1をクリアして患者が受診しても
診察した医者が診断できないことが多々あります。
なぜか?
- 症状が何でもある
- 受診したときには症状がない
- 梅毒を想定してない
この3つで医者が診断できません。
わたしも医者ですが、
結構、ムズカシイんですw
いや、マジですw
特に今はコロナ渦なので
熱が出たり体調が悪かったりすると
まずコロナが疑われます。
大事なことは
常に梅毒を疑う姿勢です!
なんで熱がでたら
コロナを疑うのか?
流行っているから!
じゃー梅毒は?
流行っています!
なら疑おう!
危ないのは神経症状がでた時!
画像引用:BuzzFeedNews
実際、梅毒はあぶないのか?
今は抗生剤を2週間内服すれば
かなりの確率で治ります。
ただ、
危ないケースもあります。
それは神経に感染した場合です!
この場合は麻痺が出現したり
最悪、死に至るケースもあります。
多くは数年間も治療せず
放置した場合に神経に感染しますが、
感染初期から
神経に感染してしまうケースもあるので
注意が必要です。
まとめ
- 梅毒は右肩上がりに増えている
- 患者も気づかない、医者も気づかない
- 神経に感染すると危険!
以上が本日のまとめとなります!
感染が増えている大きな原因は
やはり、
患者、医者の両者が
気づけないことでしょう。
繰り返しになりますが、
なんで熱がでたら
コロナを疑うのか?
流行っているから!
じゃー梅毒は?
流行っています!
なら疑おう!
以上!
See you next time!!