みなさんこんにちは。
さて、2020年はコロナウイルスの一年だったといっても過言ではない年になりましたね。
そんな中、冬になると必ずインフルエンザが流行ってきます。
おそらく今年は普段、気にしていなかった人もインフルエンザに対しては気になっているのではないでしょうか?
私も医者として働く中で、患者さんによく質問されます。
今年はインフルエンザはどうなるんですか?
コロナウイルスも流行ったし、人類はどうなるんですか?
などなどw
大変心配されている方もたくさんいます。
そんなところで、2019年の冬がどうだったかを振り返った上で、
今年はどんな状況になるかを予想していきたいと思います。
2019年はインフルエンザ激減!!!
まず知っておきたい事実として
インフルエンザが過去にないくらい減少しました!
下のグラフを見てみましょう。
赤矢印が2019/2020年のインフルエンザの感染者の推移です。
例年より流行は早かったですが、年始から一気に下降しています。
なんでかって言われたらだいたい予想はつきますが
一番大きいのは
感染対策をしっかりする様になったことでしょう。
具体的には
- 三密を避ける
- マスク着用
- 手指消毒
ぶっちゃけこれができてればある程度の感染は防げるんですね・・・
今までこれを軽く見ていた人は見直してほしいものです。
コロナウイルスはインフルエンザを減らしている?
もう一つ専門家の中で言われているのが
「コロナウイルスがインフルエンザの流行を抑えている」
という説です。
え〜〜〜〜!
コロナウイルスって意外と悪いことだけじゃないやん!
あくまでも仮説レベルの話ですが、少し興味深いですね!
というのも、日本が夏の時の南半球(つまり冬の国)では
インフルエンザの数は激減しているんですね。
もちろん感染症対策が進んだのもありますが、
全世界的にみても圧倒的に減っているんですね。
本当に感染症対策だけでここまで減るもんかって疑問になるくらいなんですね。
まー、理由はどうあれ減ってくれることはいいことですから、
この事実は素直に喜ばしいこととして受け入れましょう。
今年もインフルエンザは減るだろう!
感染対策をする様になったから当たり前といえば当たり前
さらに今年はワクチン接種率も高くなることが予想されます。
あとは、データ的に今現在(2020/10/12)
インフルエンザはどうなっているかというと
ここ最近、夏から流行する沖縄県を例に見てみると
青矢印は2020年の夏からの推移を拡大で表していますが。
2019年に比べるとほぼ0に近いです。
つまりほとんど感染者は出ていません。
今年のインフルエンザはまだまだ出てこなさそうですね。
結局どっちが怖い?
表にのっている様に致死率でいったらコロナウイルスの方が高いです。
ただ、私個人の意見としては、
インフルエンザの方がよっぽど怖いです。
というのも、これはあくまでも全年齢の平均をとったものです。
コロナウイルスの小児に対する致死率は限りなく低いです。
無症状で終わることがほとんどです。
一方、インフルエンザに関しては小児に対して
脳炎や髄膜炎などといっと致死的な病気を起こします。
そこから良くなったとしても重篤な障害を残す可能性もあります。
毎年、冬になるとそういった子供たちを見るとほんと心が痛くなります。
なんて罪な感染症なんだと。
ワクチン接種は絶対うて!!!
ここは声を大にしていいますが、
インフルエンザのワクチンは絶対にうってください!
値段以上の価値があります。
ただ、勘違いしている人がいるのでここでいいますが、
インフルエンザワクチンは
- 感染を防ぐ効果は少ししかありません。
- メインは重症化を防ぐ効果です
高齢者で接種していないのはほぼ自殺行為と同じです。
子供は絶対うつようにしてください!
これは、いち医療者としてのお願いです!
インフルエンザは隙をついて進化してくる!
最後になりますが、
インフルエンザというウイルスは
少しずつ形を変えて人類を脅かしてきます。
きっとどこかのタイミングで驚異的なインフルエンザが出現すると思います。
そんな時でも今回のコロナウイルスで学んだ
- 三密を避ける
- マスク着用
- 手指消毒
を徹底することである程度の感染は防げることができます。
皆さんで日本、いや世界を感染症から守っていきましょう!
ではまた今度。