みなさんこんにちは。
オリンピックが終わりましたね。
一年延期したことで
結局は一番最悪なタイミングでの開催に
なってしまったことは
非常に残念でした。
第5波はまだまだ先が見えませんが
頑張るしかないので
たんたんと仕事をこなしていきます。
さて、今日はコロナの管理は
実はそんなに人工呼吸器が必要ないぞ!
っていう話をしようと思います。
あ、その前に
パルスオキシメーターがない方は
必ず買ってくださいね!
自宅療養中の突然死を避けるためには必須アイテムです!
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/08/ff1fda9e47f0d169236d022b56a884bf-320x180.jpeg)
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人工呼吸器で陽圧管理しても良くならん・・・
COVID−19が大流行した当初は
肺炎が進行した時に
これまで通り
人工呼吸器で管理していました。
人工呼吸器の強みは
圧力をかけて
陽圧換気ができることです。
通常、我々は
陰圧換気を行っているので
肺炎でつぶれた肺は
なかなか広がりにくいんです。
人工呼吸器で
陽圧換気を行うと
つぶれた肺が広がるので
肺でのガス交換効率が上がります。
しかし、
人工呼吸器で管理しても
思ったほど改善しなかったんですね。
むしろ、圧力をかけることで
肺が破けるなどの
圧損傷が目立つようになりました。
人工呼吸器は
挿管チューブを
口から直接気管に挿入するので
かなりの苦痛を伴います。
発声もできなくなります。
あまり陽圧換気による
メリットがないのであれば
デメリットばかり目立つので
使う意味はなくなります。
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ネーザルハイフローが主流!
ってなわけで、
現在は肺炎がどんなに進行しようと
あまり積極的に
人工呼吸器を使用しない
流れになっています。
では肺炎が悪くなった場合に
どうするかというと、
ネーザルハイフローという
鼻から高流量の酸素を
流すことができる
デバイスを使うことがほとんどです。
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/08/image-5.jpg)
画像のように
鼻から酸素を流すので
自由度が高く、
食事も取ることができます。
投与することのできる酸素濃度は
人工呼吸器と
ほぼ変わらないくらいの量を
投与することができます。
管理も人工呼吸器に比べ
かなり楽なので
人手が少なく済みます。
大量のコロナ患者を見るためには
なるべく最小限の労力で
管理できることはとても大切で
その点を踏まえると
ネーザルハイフローは
人工呼吸器に比べ
かなり有用性が高いのです。
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ネーザルハイフローは重症に入らない
知っている方も多いと思いますが、
実はネーザルハイフローは
重症患者の扱いになりません。
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/08/image-5-1-1024x750.jpg)
重傷者は
- ICUに入室
- 人工呼吸器
この2つのいずれかを
満たしている場合になります。
ネーザルハイフローに関しては
特別ICUで管理する必要はありません。
むしろ
隔離病棟を新規に作っている
病院がほとんどなので
ICU以外でネーザルハイフローを
使っているケースが
多いと思われます。
私の病院でも
一般病棟を隔離病棟にしており、
そこでネーザルハイフローを使っているので
重症患者は0人になります。
人工呼吸器に繋ぐ場合は
- 意識障害で呼吸ができない
- 心筋梗塞や脳梗塞などの合併症
- ECMO
これらの場合に使うことが多いです。
私も1例のみ心筋梗塞を発症し
人工呼吸器管理となりました。
それ以外は
どんなに低酸素になっても
ほぼネーザルハイフローで対応できます。
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/03/6d5211bfde5a6797f86fd53470fb2794-320x180.jpeg)
まとめ
- 人工呼吸器のメリットが少ない
- ネーザルハイフローが主流
- ネーザルハイフローは重症患者にはならない
以上が本日のまとめになります。
最近は
ふつうの酸素マスクだけでは
血中酸素濃度が保てないくらいほど
肺炎が進行してしまうケースが多いです。
救急車内では
通常の酸素マスクしかないので
搬送先が見つからない場合は
ずっと低酸素のまま時間が過ぎます。
本当に深刻な状況になりました。
今、コロナになることは
すぐに入院できないため非常に危険です。
外出したい気持ちをぐっと抑えて
感染対策に努めましょう。
必ず、感染は落ち着きます。
では
See you again!!
<※追記:重症患者が急激に増えてます!>
ワクチン未接種の場合はかなりリスクが高いです。
免疫力をあげる方法を少しでも取り入れて
この第5波を切り抜けましょう!
その中でも特にビタミンDは
重症化リスクを下げる可能性があり、
かつ安価なので
念の為、摂取するのはオススメです。
私も毎朝、必ず飲んで出勤しています。
![](https://www.isyanten.com/wp-content/uploads/2021/04/18420932a2973b463b9af0565b71a4a9-320x180.jpeg)
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